死後に引き取り手がおらず、山陰両県の12市で2023年度に火葬した「無縁遺体」が計115体に上ったことが分かった。親族がいないか、いても引き取りを拒否したため、市が公費で火葬した。自治体関係者は、独居高齢者の増加や親族との関係の希薄化を背景に今後の増加を懸念している。

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 「無縁遺体」は独居で亡くなった後、火葬、葬儀、埋葬を行う人がいない遺体を指す。この場合、墓地の管理や埋葬方法を定めた墓地埋葬法に沿って、亡くなった場所の市町村が代執行する。

 23年度の自治体による火葬の内訳は、...