米子市新開4丁目、かいけ心正こども園で3日、皆生サーモンの解体ショーと給食の提供があり、園児が地元の産業や魚食に関心を高めた。
皆生サーモンは園に隣接する皆生魚養殖場でトットクライン(米子市新開4丁目)が本格的な養殖を始めた。見学を受け入れていると知った園が協力を持ちかけて初めて開催し、1日は養殖場の見学もした。
解体ショーでは年長組の77人が机を取り囲み、同社の担当者が手際よく三枚におろす様子を興味深く見守った。質疑応答では多くの園児が手を挙げ、骨の付き方や腹から取り出した内臓の役割を質問し、魚の体について学んだ。
サーモンは年長組の給食でソテーにして提供し、園児は間近で育った新鮮な魚を味わった。羊佑理(ゆうり)ちゃん(6)は「軟らかくておいしかった。いつものサーモンより高級な感じがする」と喜んだ。
園は地元の食材を使った食育活動に力を入れ、皆生サーモンを今後も活用したいとしている。
(中村和磨)