アナゴ丼を楽しむ施設利用者=浜田市内村町、美川の郷
アナゴ丼を楽しむ施設利用者=浜田市内村町、美川の郷

 【浜田】「アナゴの日」の5日、浜田市内村町、グループホーム「美川の郷」で、浜田産のアナゴを使った丼が振る舞われた。利用者は全国有数の水揚げを誇る島根の味を楽しみ「長生きできる」と、夏を乗り切る活力を得た。

 島根県内は大田、浜田市がアナゴの主産地。農林水産省の統計によると、2022年の県内水揚げ量は508トンで全国トップだった。

 アナゴ丼は夏が旬のアナゴをPRし、高齢者に食事を楽しんでもらおうと、介護施設に配食する「齋藤アルケン工業」(浜田市下府町)が企画した。昼食にアナゴのかば焼きが乗った丼にみそ汁、酢の物が提供された。

 70~90代の利用者18人が丼に乗った軟らかい身やたれの染み込んだご飯を〓(順の川が峡の旧字体のツクリ)張り「食べやすい」「これで長生きできる」と笑顔を見せた。河野洋子さん(91)は「おいしくて元気をもらった」と喜んだ。

 齋藤アルケン工業の斎藤憲嗣(けんじ)代表取締役(51)は「アナゴを食べて夏を元気に乗り切ってほしい。来年以降も続けたい」と話した。(宮廻裕樹)