鳥取県日南町の認定子ども園「にちなん十色」の園児が10日、町総合文化センター(日南町霞)の回廊ガラスに描かれた絵の彩色作業に取り組んだ。
年長児15人が参加し、筆で赤、青、黄色といったさまざまな色のアクリル絵の具をガラスに塗った。園児たちは真剣な表情で、輪郭線をはみ出さないよう丁寧に筆を動かした。岩田みとちゃん(5)は「ガラスに色を塗るのは初めて。とっても楽しかった」と笑顔だった。
2023年9月、センターの野外イベント広場が芝生化されたのをきっかけに、行ってみたくなる空間をつくろうと町が「みんなの中庭アートプロジェクト」を企画。大山町在住の画家、朝倉弘平さんが5月のワークショップで、園児や小中学生のアイデアを基にデザインを練った。
縦約90センチ、横約2・5メートルのガラス計42枚をキャンバスにして、オオサンショウウオやトマトなど日南町の自然をテーマに絵を描いた。6、7の両日、朝倉さんと町民ボランティアで輪郭線を描く作業があり、約20人が参加した。
朝倉さんは「絵のアイデアを出してくれた園児と一緒に作業できてうれしかった。作品の完成が楽しみ」と話した。(藤本みのり)