日御碕地区の孤立を受け、出雲市教育委員会が学校に通えない小学生、中学生の学びを支える。12日に市教委の指導主事2人を同地区に派遣し、子どもに個別指導することを決めた。
同地区の子どもは大社小学校(出雲市大社町杵築南)に12人、大社中学校(同)に10人がスクールバスで通っている。
11日は大雨被害のため市立の全小中学校が臨時休校した。12日からは全校が再開するが、同地区の子どもは県道崩落でスクールバスが運行できず通えないため、市教委が学習の対応方法を検討していた。
市教委によると、12日は日御碕コミュニティセンター(同市大社町宇龍)の1室に小中学生を集める。午前9時半から午後3時まで小学校、中学校が用意した課題などをしてもらい、派遣した指導主事が個別指導する。
現状で同地区の子どもの通学について、手段や再開時期は見通せていないが、市教委学校教育課の矢田和則課長は「連休明けには通学が可能になるよう現在調整を進めている」と話した。(佐藤一司)