島根県営出雲空港(出雲市斐川町沖洲)で、日本航空(JAL)が離着陸できる締め切り時間を1分超過して羽田便を離陸させた問題で、県の丸山達也知事は12日「(県とJALの)相互認識にずれがあった」とし、双方で対策を講じているとした。
JALは4月16日、出雲発羽田行きの最終便で、県が条例で定めた締め切り時刻の午後8時半までの出発を目指したが、1分遅れた。県は7月9日付で過料5万円を科した。
この問題では、JAL側は空港使用の延長許可を求めたとの認識に対して、県側は申請はされてないと見解が食い違っている。結果的に、許可がないまま、JALが”見切り発車”した形になった。
こうした経緯について丸山知事は「今回は良くない失敗事例だった。どうすれば良かったかを振り返って互いに整理を付けた。再発させないよう相互に取り組む」と話した。締め切り超過の可能性がある場合、乗客が既に搭乗し、離陸準備が整っていたとしても許可をきちんと取るようにすることなどを申し合わせたとしている。