謝罪する島根県教委学校企画課の中西正実課長(右)=松江市殿町、県庁
謝罪する島根県教委学校企画課の中西正実課長(右)=松江市殿町、県庁

 島根県教育委員会が12日、同じ学校の女性教諭にセクハラ行為をしたとして、浜田教育事務所管内の公立小学校に勤務する男性教諭(25)を同日付で減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にしたと発表した。

 県教委学校企画課によると、男性教諭は3月27日午後8時50分ごろ、勤務校の送別会の後、酒に酔った状態で「二次会へ行こう」と駆け寄って女性教諭に抱きついた。現場にいた校長が28日に小学校を所管する市町教委に報告。同日、男性教諭は女性教諭に謝罪した。

 県教委の調べに対し、男性教諭は「酒に酔って気持ちが高ぶっていたとはいえ、社会人として教職にある者としてあってはならない行為をした」と話しているという。

 減給処分は公表基準に当たらないことや被害者の特定につながるとして、県教委は勤務先を非公表とした。

 松江市殿町の島根県庁で記者会見した県教委学校企画課の中西正実課長は「教職員に対する信頼を失墜させたことは極めて遺憾だ。心よりおわび申し上げる」と謝罪。校長に口頭注意を行うほか、県立学校と市町村教委に服務規律の徹底を文書で通知した。

(原暁)