出雲市は16日、同市大社町日御碕地区へのガソリンの輸送方法を示した。崩落現場付近までタンク付き車両で輸送し、迂回(うかい)路を使って地区内に持ち運ぶ。

 地区内は車で移動する住民が多く、ガソリンが不足すれば生活への影響が避けられず、住民から確保を求める声が上がっている。

 計画では、市が道路崩落現場付近までガソリンを入れたタンク付き車両で輸送。現場付近で専用の金属製の携行缶(20リットル)に移し、歩いて迂回できる私有地を通って地区内に持ち運び、自動車に給油してもらう。

 開始時期や頻度は今後詰める。早期に供給態勢を整えるとしている。

 LPガスは、今後業者が陸上輸送で対応する予定。入浴時に湯を沸かすボイラーの燃料として使う灯油の輸送は調整中という。

 日御碕コミュニティセンター(出雲市大社町宇龍)であった地区防災会議で市が住民に説明した。市防災安全課の小形淳課長補佐は「燃料は喫緊の課題。安全を第一に、速やかに供給できるよう対応していきたい」と話した。(片山皓平、佐藤一司)