第106回全国高校野球選手権大会で63年ぶりに夏1勝を挙げた大社ナインは試合から一夜明けた12日、大阪府高槻市内で練習を行った。春の選抜準優勝の報徳学園を下し、石飛文太監督は「多くの人が勝利を喜んでくれている。一からスタートという心構えで次の試合を戦いたい」と気持ちを引き締めた。
監督の元には野球部OBや同僚、同級生から約300通の祝福メッセージが届いた。道行く人からも「感動した」と声をかけられたという。
この日は午後3時から約2時間、打撃練習に時間を割いた。走塁練習ではリードを長く取り、けん制球への対応を確認した。報徳学園戦で両脚がつって途中交代し、熱中症と診断された藤原佑中堅手と、右脇腹がつった状態で完投したエース左腕の馬庭優太投手も同じメニューをこなした。石原勇翔主将は「調整を重ね、次戦に向けて気持ちを高めたい」と話した。
大社は第9日(15日)の第4試合で創成館(長崎)との2回戦に挑む。
(小豆沢颯太)