出雲市斐川町にある製造業4社の若手社員が9月20日、工場見学や物作り体験など、製造業の魅力を発信するイベントを開く。大学生や高等専門学校生、専門学校生を対象に将来の進路選択の参考にしてほしいと、参加者を募っている。
4社は出雲村田製作所、島根島津、島根富士通、積水成型工業。製造業は物を作るだけでなく生産管理や調達、開発、総務などさまざまな職種からなることを理解してもらい、若者の島根県内就職者を増やそうと、昨年に続き開く。
出雲市駅南町1丁目の地域交流施設「ビッグハート出雲」を主会場に、若手社員との交流会や物作り体験を実施。ロボットの製作キットを4人一組で組み立てながら、資材の調達やトラブル発生時の対応も含め、実際の製造現場に近い感覚を味わってもらう。4社の工場見学もある。採用選考とは関係ない。
イベントは、島根と製造業の魅力を若者にPRしようと、会社の垣根を越えて活動する30代までの若手社員たちが企画・運営。企画を担当する出雲村田製作所総務課の馬庭陽祐さん(28)は「4社の社風と現場が1日で体験できる。文系理系、学年を問わず気軽に参加し、多くの職種がある製造業の魅力を理解してほしい」と話す。
参加費無料。申し込みは2次元バーコードで30日まで。問い合わせはメール(sfj@cs.jp.fujitsu.com)。