今や音楽界では楽曲の質だけでなく、いかにネットユーザーに魅力をリーチできるか。これが非常に重要な要素になっていると思う。今月、エフエム山陰がパワ-プレイに選んだアーティストは、交流サイト(SNS)の総フォロワー数が驚異の4300万人超となっている、19歳のシンガー・ソングライターのKenzie(ケンジー)だ。
2022年リリースの「100degrees(ディグリーズ)」は、多数の米大手メディアで取り上げられ、注目の新人アーティストとしてピックアップされた。恋愛や家庭環境など自身の想いを赤裸々につづった等身大の音楽性が、多くのZ世代から共感を集め、全米のティーンズたちから絶大な人気を得た。
新曲「6 feet under(シックス・フィート・アンダー)」では、嫉妬深い恋人との関係を歌っている。タイトルは、土葬する際に6フィート(1.83メートル)の深さに棺おけを埋めることから、人の死を意味する。
「このままでは恋人の過剰な愛により6フィートの深さまで引きずり降ろされてしまう」と恋人に感じる危険性を表現している。
ケンジーが歌う正直な楽曲に、多くの人が共感できるはずだ。
(エフエム山陰・高田リオン)