焼きそばやかき氷の屋台でにぎわう夏祭り会場=松江市鹿島町古浦
焼きそばやかき氷の屋台でにぎわう夏祭り会場=松江市鹿島町古浦

 松江市鹿島町古浦の古浦集会所周辺でこのほど、5年ぶりに夏祭りが開かれた。夏祭りの中止が続いていたが「子どもたちに楽しい思い出を」と、住民有志が企画した。焼きそばやかき氷の屋台に行列ができ、会場は久しぶりのにぎわいをみせた。

 古浦地区には歌唱に合わせて踊る伝統の盆踊り大会があった。高齢化による歌い手の引退やコロナ禍も重なって「夏祭りなし」になっていた。

 古浦ゆかりの住民有志14人でつくる古浦夏祭り実行委員会が初めて企画した。古浦で生まれ育った川谷慎太郎副委員長(34)は「子どもたちに地域の思い出を残してあげたかった」と話した。

 1カ月半の短い準備期間で、焼きそばやフランクフルト、かき氷の屋台、ミストやシャボン玉の発生器を準備した。ビンゴ大会も企画し、充実した夏祭りになった。家族連れや帰省者ら80人超が訪れ、活気ある声が響いた。

 両親や妹2人と訪れた佐太小学校3年、佐々木心楓(このか)さん(8)は「人がいっぱいいて楽しい。かき氷がおいしかった」と笑顔を見せていた。

(森みずき)