2回戦の創成館(長崎)戦の延長十回タイブレーク。大社が1点を勝ち越して迎えた1死二、三塁で打席に立ったのは、8番園山純正だった。
八回にもスクイズを決めたバント職人。「ここでまたやってくれる」とスタンドの期待が高まる中、相手投手の3球目を簡単にバントし、投手前に転がした。三塁走者が生還。これが決勝点となった。
「バントでどこに当てたらどう転がるかを常に研究している」。試合後の園山の言葉からは、チームにとってのこだわりが詰まっていた。大社は4試合で計12犠打、8盗塁。走塁やバントと小技を絡める「1点を取りきる野球」は甲子園の大舞台で光を放った。
バント専用ケージ
バントへのこだわりは、大会期間中の練習でも垣間見えた。...