郷土玩具を説明する藤原宏夫・専門学芸員=出雲市大社町杵築東、島根県立古代出雲歴史博物館
郷土玩具を説明する藤原宏夫・専門学芸員=出雲市大社町杵築東、島根県立古代出雲歴史博物館

 島根県立古代出雲歴史博物館(出雲市大社町杵築東)で郷土玩具90点を集めたミニ企画展が開かれている。松江姉様や張り子の虎といった愛らしい玩具が来館者の目を楽しませている。16日まで。

 松江姉様は千代紙細工などの衣装を着せた紙人形で、小泉八雲が愛したことでも知られる。大社の祝い凧は、鶴亀の文字が描かれていて出雲大社境内を囲む鶴山と亀山を表している。

 出雲の張り子の虎は年賀切手のデザインにも採用された。懐かしい玩具をはじめ、菅原道真がイノシシや虎に乗った人形、3センチほどの寝転んだだるまなどユーモアのある人形も並ぶ。

 藤原宏夫・専門学芸員(50)は「懐かしさもあるが、かわいらしい表情もある。純粋に作品として楽しんでほしい」と話した。

 入場料は一般620円、大学生410円、小中高生200円。3日は休館。午前9時~午後6時。

(佐藤一司)