益田市にゆかりのあるピアニスト2人が27日午後2時半から同市有明町の島根県芸術文化センター・グラントワ小ホールでコンサートを開く。同市出身で梅毒の特効薬を発見した秦佐八郎博士(1873~1938年)の孫の妻である秦はるひさんと、同市出身の池田怜士さんが、世界最高峰のピアノメーカー「スタインウェイ」のピアノ2台を演奏する。
1部はモーツァルトの「2台ピアノのためのソナタK448」やショパンの「ロンド」を演奏。その後、秦さんや池田さん、地元アマチュア音楽家ら6人が「益田の音楽文化の将来」をテーマにシンポジウムを開く。2部では2人が市民との歌の共演や小中学生と連弾し、ドビュッシーなどのピアノ曲を奏でる。
主催する同市のNPO法人・NPO-MASUDAの島田滋子理事長は、「ピアノの美しい音色や市民との共演を通し、地元の音楽文化発展について考えるきっかけになれば幸いだ。多くの人に楽しんでほしい」と話している。
前売り一般2千円(当日2500円)、高校生、専門学校生、大学生千円(同1500円)、中学生以下500円(同600円)、未就学児無料。問い合わせは同NPO、電話070(3773)3860。