雲南市三刀屋町の工芸作家4人でつくる「みとや工芸会」(井谷伸次会長)の作品展が25日、同市三刀屋町の三刀屋農村環境改善メインセンターで始まった。暮らしに彩りを添える和紙や白磁など洗練された作品約千点が並ぶ。27日まで。
同会は地域の作家が切磋琢磨(せっさたくま)しようと1989年に設立した。会員は斐伊川和紙の井谷伸次さん(63)、永見窯の永見克久さん(74)、御門屋(みとや)窯の須山英一さん(68)、白磁工房の石飛勲さん(49)。
作品展は5年ぶりの開催で、32回目。会場にはファンにとってなじみ深い作品のほか、雲をイメージした和紙のアート作品や象形文字を描いたフリーカップ、ぬくもりを感じさせる白色のスープわんなど新作も並ぶ。来場者は作家の説明を受け、作品を鑑賞したり、買い求めたりしていた。
同市三刀屋町多久和のデザイナー須山弘二さん(70)は「実用品でありながら芸術性を感じさせる作品が並んでいてうれしい。見ていて飽きない」と話した。(福間崇広)