ネットやSNSのトラブルを啓発する署員(右)と隠岐水産高校の生徒4人=島根県隠岐の島町西町、西郷小学校
ネットやSNSのトラブルを啓発する署員(右)と隠岐水産高校の生徒4人=島根県隠岐の島町西町、西郷小学校

 インターネットと交流サイト(SNS)に関係する犯罪を抑止しようと、島根県隠岐の島町西町、西郷小学校でこのほど、隠岐の島署による防犯教室が開かれた。同署で職場体験に参加中の隠岐水産高校の生徒4人も講師役で加わり、実体験を児童に伝えた。

 6年生55人が参加した。署員がオンラインゲームの課金について、のめり込み過ぎて取り返しがつかなくなるケースがあると注意を促した。高校生は「ゲームのやり過ぎで5万5千円も使ってしまい困っている友達がいる」と、実際に見聞きした体験談を児童たちに伝えた。

 署員はネットでの誹謗(ひぼう)中傷や安易な写真の公開、SNSで知り合った人物と実際に会うことを慎むように促し、高校生も体験を交えて注意を呼びかけた。

 隠岐水産高校2年の八島紫音(しおん)さん(17)は「犯罪被害に遭わないように気を付けてくれたらいい」と話した。西郷小6年の服部海織(みおり)さん(11)は「楽しかった。ネットの使い方がよく分かった」と納得していた。(鎌田剛)