JR東日本がステンレス製通勤用電車209系を静岡県・伊豆半島東部を走る私鉄の伊豆急行に追加譲渡し、伊豆急が現行の2編成、計8両から増備することを関係者が明らかにした。「寿命半分」をコンセプトの一つに掲げた209系が登場から30年を超えても〝再就職〟できる秘訣には、今も色あせない強みがある。転出する千葉県・房総地区の209系の後釜として、首都圏で広く活躍する電車を転属させる計画を立てたことも分かった。(共同通信=大塚圭一郎)
【209系】JR東日本が1993年に導入した直流電源のステンレス製通勤用電車。東京都心部を経由して大宮駅(さいたま市)と大船駅(神奈川県鎌倉市)を結ぶ京浜東北線・根岸線などに当初導入され、後に多くが房総地区に移籍した。他に八高線・川越線の八王子(東京)―川越(埼玉県川越市)間などでも一部運用され、伊...