旧国名として現在に残る出雲・石見・隠岐の行政区分は、奈良時代に完成しました。この旧国は今の県とは異なり、旧国堺(くにざかい)を越えての人の出入りを管理していました。奈良時代の地方行政は戸籍に基づいており、本籍地から人が離れると税の徴収ができなくなるからです。そのため道路上の国堺には関が置かれていました。では...