松江市鹿島町北講武のぎゃらりー彩路で、日本画家の大久保徹哉さん(82)が「歳末日本画展」を開いている。年末年始に合わせた赤や白を基調にした花の絵や、鶴など縁起物の絵が並ぶ。29日まで。
ぎゃらりー彩路は大久保さんの自宅兼ギャラリー。これまで描いた0号から60号の大小さまざまな約30点が並ぶ。
「寒牡丹」は奈良県の石光寺のボタンを参考に、縦88センチ、横170センチのびょうぶに描いた。岩絵の具を重ねた赤色が鮮やかで、積もる白い雪との対比が目を引く。空白をうまく使い、冬の寒さが伝わってくる。
大久保さんは京都市で先染めの絹織物「西陣織」をデザインする仕事に約40年携わり、帯にもよく使われるボタンが好きだという。大久保さんは「ぜひ見てお気に入りの一枚を見つけてほしい」と呼びかけた。午前10時から午後4時。入場無料。(黒崎真依)