理不尽な宿命と向き合い、命を燃やした男女の生きざまを描く千早茜さんの歴史小説「しろがねの葉」は、大田市の世界遺産、石見銀山が舞台。江戸初期に最も輝いた山あいの町は、往時の面影を静かに伝える。

 風に吹かれてカタカタ...