「ちょっと心臓の音を聞かせてくださいね」

 2月中旬、雪が残る出雲市内で、れんげ在宅クリニック(出雲市大津町)の花田梢院長(45)が、90代の独居女性宅で診療をしていた。クリニックの看護師も付き添い、聴診や体重測定をした後、薬が変わることを伝えた。

 認知症とがんを患う女性は、2024年に入院した際、「退院後は自宅に帰りたい」...