松江市殿町の島根県民会館でこのほど、古典芸能の詩吟を個人やグループで披露する大会があった。日頃の練習の成果を発揮しようと、20~90代の約200人が力強い声を響かせた。
清吟堂吟友会松江ブロック(中林涼風会長)による恒例の大会。午前は5段未満の会員60人による「独吟」、午後は5人一組で声を合わせる「合吟」があり、27チームがステージに立った。
合吟では李白「汪倫(おうりん)に贈る」や林羅山「武野(ぶや)の晴月」といった漢詩などを題材に、拳や腹に力を入れて、高らかに吟じた。独特の節回しや音程以外にも、出だしや節を切るタイミングをそろえると、高い評価を受けるという。
合吟で優勝した松江市上乃木7丁目で活動する「桜の華」の眞田司風(しふう)さん(87)は「優勝が目標だった。若い方のパワーと先生の指導のおかげです」と笑顔だった。(森みずき)













