米子市皆生温泉4丁目の複合施設KAIKE(かいけ)テラスで22日夜、手作りの風車(かざぐるま)400個を取り付けたドーム型オブジェの点灯式があった。多彩な2千個の発光ダイオード(LED)が温泉街の一角を照らし、施設関係者、観光客ら約80人が新スポットの誕生を喜んだ。毎日午後5時から同10時まで点灯される。
直径約6メートル、高さ3メートルのオブジェを屋外に設置。地元企業から集められた使用済みクリアファイルを素材に、地域の子どもや観光客が作った4枚羽根の風車で飾られている。
路面も凍る寒さの中、点灯されたオブジェは、噴霧の演出で光がにじむ幻想的なムードをつくり、集まった人たちを楽しませた。
陶芸や弓浜絣(がすり)の機織り体験、カフェなどが楽しめる複合施設は、葬祭業のピアベール(米子市両三柳)がJR西日本の宿泊施設跡で2023年にオープン。オブジェは風車が風を受けて回る景観も売りで、季節で飾り付けを変える。ピアベールの重田紀生会長は「温泉街のシンボルになってほしい」とあいさつした。(吉川真人)