児童の見守り活動を長年続ける山口信夫さん(81)=松江市在住=が27日、雲南市内で講演し、具体的な事例の紹介をしながら活動の心得を説いた。
山口さんは島根県警OBで、松江署長や刑事部長を歴任し、2003年に退職した。06年から松江市内で子どもの見守り活動をしている。24年には著書「見守りの悦(よろこ)びと涙 行ってお帰り」を出版した。
講演では見守り活動について、保険加入や横断旗といった装備品の確保、学校や警察など関係機関との連携が重要と強調した。
具体的な事例として交差点での安全誘導に言及し「1人は危険。さまざまな方向から来る車を停止させるためにも、2人以上で行ってほしい」と助言した。
見守り活動を通じて子どもの悩みの相談に乗り、お礼の手紙を受け取ったことなども紹介。「子どもたちの健全育成に関わることが一番の喜び」と話した。
講演は雲南署管内少年補導委員連絡会木次町ブロック会が主催し、地域自主組織の関係者や地域安全推進員ら約70人が聞いた。(福間崇広)