セキュリティ対策について説明する杉原祐樹さん=松江市西生馬町、松江工業高等専門学校
セキュリティ対策について説明する杉原祐樹さん=松江市西生馬町、松江工業高等専門学校

 サイバー犯罪の被害防止に向けた講習会がこのほど、松江工業高等専門学校(松江市西生馬町)であり、同校の教職員約120人が実態と対策を学んだ。

 松江署生活安全課の加藤泰輝指導官(36)はサイバー犯罪の情勢を説明。実在する組織をかたってアカウントのパスワードなどを盗み取るフィッシングなど「手口が日々変わるため、常に情報を収集してほしい」と述べた。インターネットの閲覧中に警告画面が表示され、金銭をだまし取るサポート詐欺にも注意するよう呼びかけた。

 島根県警サイバーセキュリティアドバイザーでセコム山陰の杉原祐樹さん(54)は、ウイルスを含んだ添付ファイルなどを送信し、情報を盗む「標的型攻撃」を紹介した。その上で、進化するサイバー攻撃に対し、ソフトウェアの最新化▽ウイルス対策ソフトの導入▽パスワードの強化-などの対策を取り、手口の流行を知ることが重要だと強調した。

 同校情報処理センター長の杉山耕一朗教授(48)は「サイバー犯罪が身近にあることを再認識した。今後も研修を行い教職員間の意識向上に努めたい」と話した。(松本ひろ)