ー創業以来の「アクシス」から1月1日に社名変更しました。
創業より地域やお客さまのパートナーでありたいとバリュー(行動指針)を掲げてきました。より多くのステークホルダーのパートナーとなり、共に成長していきたいと複数形にしました。アクシスには「中枢」や「軸」という意味があり、ITのパートナーとして中枢、軸でありたいとの思いを込めています。

ーITで中山間地域の買い物や通院などの地域課題を解決する実証実験に、自社の超地域密着型生活プラットフォーム「バード」を活用しています。
自治体と住民の皆さま、そして地域の事業者を結び付ける他ではあまり例がない取り組みで、4年目を迎えました。ありがたいことに、会員数は毎週増え続けています。鳥取市佐治町では、遠隔医療と薬の配送を絡めた実証実験にも取り組みました。自治体との連携を進め、どのように事業化を進めていけるかが、今後のテーマになります。

ー建設系のデジタルトランスフォーメーション(DX)の現状は。
これまで構想や研究開発という段階でしたが、いよいよ実装段階に入っています。例えば、オフィスビル内のトイレの個室にセンサーを付け、トイレの混雑状況がリアルタイムで分かるといった利便性の向上を目的に、可視化のレベルが一段階上がっている状況です。資本業務提携する鹿島建設(東京都)とのプロジェクトを推進し、取引も増えています。スマートホテルやスマートビルは、建設系のコンサル会社などから声がかかり、協業にもつながり始めています。

ー社員教育の一貫でAI教育にも取り組むそうですね。
年初のあいさつで「AI元年」を宣言しました。教育カリキュラムを組み、春以降に社員研修を行う予定です。管理部門、人事、広報、エンジニアなど職種に応じた課程をつくります。社内の業務効率化から実績をつくることで、AI研修や導入支援という形で事業の横展開もしていけるのではないかと考えています。


 


毎年、県内外の学生がアクシスを見つけて、採用試験にチャレンジしてくれています。出身地や学んできた学科を問わず「前向きに物事をとらえること」「素直で明るく」「失敗を恐れずにチャレンジができること」を弊社では大切にしています。そのような力が、鳥取だけでなく社会に未来に、変化を起こしていきたい、志のある人に仲間になって欲しいと考えています

坂本哲=埼玉県坂戸市出身(46歳)2013年に現職に就任。
電気工事、情報通信設備構築の職人を経験し、24歳で独立。情報通信設備構築事業の株式会社アクシスエンジニアリングを設立(現在100%子会社)38歳の時、事業継承のため家族と共に東京から鳥取にIターン、代表取締役に。趣味はゴルフと食べ歩き。「予約困難」といわれるようなお店で職人技や細部にいたるこだわりに触れることが好きで、真摯に仕事に向き合う姿勢に初心を思い出します。