
―主力商品「知らせますケン」の島根県版アプリを無料開放しています。
知らせますケンは、テレビ電話端末を利用し、音声や画像、映像で島根県全域の情報を知らせる仕組みです。後継の「知らせますケンⅡ」はスマートフォンなどで、場所を選ばず情報を得られます。全国の50自治体で導入し、各家庭に配布したテレビ電話は10万台に上ります。島根県では知らせますケンⅡのアプリを2年前から無料開放しています。県や市町村の告知、イベント情報、災害情報が得られるため、多くの県民の皆さんに活用していただきたいです。
―2024年に緊急通報のコミュニケーションボタン「コンボ」を発売しました。
インターネット環境と電源があれば使用できます。利用者がボタンを押すと、電話かメール、ショートメッセージで事前に登録した通知先に異常を知らせるものです。高齢者や障害者などデジタル弱者に使ってもらえる製品作りを会社理念に掲げており、利用料金は月額500円と格安です。松江工業高等専門学校と共同開発しました。

―買い物支援サービス「おつかいケン」がスタートします。
店舗が消えていく中山間地域の買い物弱者を支援するサービスです。テレビ電話端末やタブレットを使い、利用登録した会員がタッチパネル操作だけで注文でき、商品が店舗から直接届く仕組みです。鳥取県若桜町で撤退したJA系店舗を引き継いだスーパー「エスマート」と4月にもスタートさせる予定で、他地域にも広がることを期待しています。
―松江高専の支援組織「松江テクノフォーラム」の会長を務めます。
3代目会長で、松江高専出身者では初めてのOB会長です。会員企業は150社に上り、学内でプログラミングコンテストを行うほか、卒業生との交流会を都会地で開いています。24年は学園祭でコーヒーを提供し、来場した保護者とも交流しました。地元企業の素晴らしさを生徒・学生に知ってもらいたいです。


失敗を恐れず、勇気を出して挑戦しましょう。若ければ許されることがたくさんあります。SNS・AI時代だからこそ、信頼できる人とつながるためにたくさんの人と付き合いましょう。私たちは愛のあるコミュニケーションを創造します。
目次真司=松江市出身、松江高専土木工学科卒。
25歳からケーブルテレビ業界に転身。1990年にケーブル業界の設計事務所として㈱メディアトークを設立。その後、2008年に(株)アイ・コミュニケーションを設立し、テレビ電話を使った告知通信システム「知らせますケン」を開発。今では全国の50自治体に導入し約100,000世帯に販売。趣味はバンド活動、熱帯魚飼育。
