
―デザイン会社設立から1年半が経過しました。
順調に進んでいます。クライアントに貢献できる結果を少しずつ積み重ねられているからかもしれません。官公庁の案件が過半数ですが、民間企業が増加傾向にあります。どの業界も人手不足に悩んでおり、求人や雇用の広告が増えていると感じます。当社は、ウェブ広告を紙媒体と一緒に制作することが多く、複数媒体で一貫したサービスを提供できるのが強みです。トピックとして、2024年は全国の新聞広告賞を受賞し、直近の山陰広告賞では5部門で賞を受けました。
―地元への強い思いがあります。
育ててもらった地元にお返しをしたいという気持ちが強く、自分がしてもらったように後輩たちにもよくしたいです。また、島根県の落ち着く風景や空気感は何ものにも代えがたく、地元に住んでいるからこそ感じられる良さだと思います。

―同業他社との差別化はどう図っていますか。
クライアントの売り上げ増につながるよう、要求以上の提案を心がけています。おせっかいかもしれませんが、プラスアルファの仕事の提案を喜んでいただけていると感じます。大手広告代理店が「正解より別解」を提唱していますが、誰もが安心する解より、強く引きつけ記憶に残るものも必要です。驚きとユニークさ、楽しさ、ユーモアも欠かせません。
―将来の方向性は。
クライアントからの要求に応えるだけではなく、自社発信の取り組みを強めたいです。先日、福祉機器メーカーさんに、当社がデザインした「SHIJIMI MONSTERS(シジミモンスターズ)」のアイデアを持ち込み、採用していただきました。地元特産品などの売り上げ増に貢献したいですね。また、地方発の新しいクリエーティブの形を探求したいと考えています。従来は、都会のいいものを地方に当てはめて表現することが多かったですが、地方の良さを取り込んで表現する独自の方法を探りたいです。


なんでも好きなことをみつけて、夢中になって楽しんでください。自分の本音やリアルな体験を基にした感覚を大切にして、楽しさや・ワクワク感を自分でつくりだして取り組むと良い結果につながると思います。難しそうなことでも、なんとかなるので、やってみましょう。
品川良樹=島根県大田市出身(40歳)2023年に現職に就任。ファッションが好きで、毎シーズン、コレクションは欠かさずチェックしています。 TPOを意識して、仕事中は控えめな装いにして、気に入った小物など取り入れて気分を上げています。そのぶん休日は、思いっきり楽しんでいます(笑)
