
ー2024年度はどのような年でしたか。
開通まで1年に迫った山陰道三隅益田道路の工事を施工しています。業界全体としては公共工事を中心に仕事量がある一方、建築は民間が主体で、益田市内はもとより、島根県東部方面にも進出しています。
ー25年度はいかがでしょうか。
三隅益田道路の西に整備を予定する益田西道路の着工は少し先になる見通しで、前年度比では業務量が少なくなると思われます。建築工事は営業を活発に行うことである程度確保できるとみています。若い世代の戸建て住宅に対するニーズは堅調とみており、新規需要の取り込みに注力します。グループ会社、協力会社との連携強化で対応していきます。
ー福利厚生に力を入れています。
24年には5年ぶりに社員旅行をしました。萩・石見空港を活用し、台湾や石垣島、北海道の3コースを設け、好評でした。毎年全員対象のパワハラ防止研修も行い、情報共有を進めるとともに、経営方針に生かすべく従業員満足度をアンケートするなど、社員が生き生きとして働ける環境づくりを進めています。

ー人口減少に伴う人手不足にどう対応しますか。
われわれの仕事は人がいないと何もできないと実感しています。25年度は前年度と同じ6人を新卒採用いたしました。若い人に選んでもらえる企業になるために、土木・建築だけでなく、港湾、造園、道路のライン・標識を施工する交通事業部といった多様な分野で事業を手がける当社の特長をPRしていきます。
ー地域貢献の展望を聞かせてください。
建設現場では今後、IーConstruction2・0の取り組みが加速し、オートメーション化の時代が到来していきます。乗り遅れないように取り組んでいく考えです。
建設業は、夢がある業種と言い切れます。昨年、島根県益田建設業協会の会長に就任しました。会長として業界全体の魅力アップに努め、社業を通じて圏域全体の振興に貢献したいと考えています。


「個の力」に磨きを
自分自身についた学びの習性は一生失うことはありません。
学びの習性によって、徳、技術、資格が得られ個の力となって失うことはありません。
個の力は学びによって養われます。
社会人となって常に学びを忘れずに、よりよい人生を送るためにも、自分自身を失うことなく学び、「個の力」に磨きをかけてください。
大畑 勉:益田市出身(73歳)2015年(平成27年)現職に就任
趣味はロードバイク、読書です。
毎年、「しまなみ海道」を疾走し、爽快なサイクリングを楽しんでいます。また「益田INAKAライド」を完走しました。山登りも好きで、屋久島の縄文杉に会いにも行っています。最近の読書は松下幸之助の本を再読しています。また、クロスバイクを購入しましたので、暖かくなれば街走りを楽しみたいと思っています。
