
―起業家の勲章ともいえる「EOY 2024 Japan中国地区代表アントレプレナー」に選ばれ、全国表彰で部門賞を受賞しました。
当社が開発、クラウドサービスの製造業向け発注管理システム「調達業務改革Web-EDI e商買」は唯一無二の商品で、国内外300事業所以上、サプライヤー約5万5千社超での利用実績があります。加えて年商17億円、経常利益6億500万円の経営状況や、地域への貢献度などが評価されたと考えます。名誉ある賞をいただけたのは、従業員がついてきてくれたのと、関係各位の協力のおかげです。
―出雲にサテライトオフィスを開設しました。
開発センターとしての位置づけで、現在5人が勤務しています。防災など事業継続計画(BCP)の面からもリスク分散を考えて開設しました。出雲部の優秀な社員の確保にもつながります。

―1万5千円のベースアップを実施しました。どんな人材を求めますか。
従業員の平均年収は、20代が430万円、30代が545万円、40代が655万円と、地場ではかなり高い水準だと自負しています。初任給を上げるだけではなく、ベースアップと並行して定期昇給も行っています。成果能力主義なので、年収が1千万円を超える社員もいます。「あくなき創造への挑戦」を掲げ、創意工夫してよりよいシステムを開発し、市場の開拓に注力する自主性のある人材を求めています。
―創立30周年を迎えます。
新たな柱となる新製品の開発に、若いスタッフと共に挑戦しています。人気のe商買は、常にバージョンアップしていますが、いつまでも頼ることはできません。「設計・製造ソリューション展」の名古屋会場にも出展します。将来的には、従業員100人、年商30億円の企業に育てたいと考えます。働く場所の提供はもちろん、若者には遊ぶ場所が不可欠です。島根を根底から覆すような大きな夢に向かってまい進する所存です。


社会人として自立をしてほしいと思います。そのためには、職業に就いて社会に役立つ人になってほしいと思います。 日本、世界はもちろん、山陰には様々な課題があります。原発再稼働、竹島問題、海洋汚染、PM2.5、少子高齢化等々、これらの課題を正面から受けとめ、問題解決に向かってほしいと思います。
石𥔎修二=出雲市出身。早稲田大学卒。富士通、日立中国ソフトウェア(現 日立ソリューションズ西日本)で、システムエンジニアとして主に金融システムの開発に携わり、1995年オネストを設立。自ら考案したパッケージソフト「調達業務改革Web-EDI e商買」は国内外300事業所以上、サプライヤー約55,000社超で利用されています。 趣味はゴルフ、囲碁。
