―社業に込める思いやこだわりを教えてください。
経営理念に「家族の幸せと絆が育まれること」を挙げています。社の立ち上げから23年がたちますが、子育てをする一人一人の困りごとをサポートしたいという思いは今も変わりません。

また、お子さまを安心して預けていただける場所を目指すことで、保護者の方が仕事に専念でき、地域の企業の発展や県全体の活性につながれば、という思いがあります。地元の企業が発展すれば、ひいては人口流出を防げるのではないかという思いを持って取り組んでいます。

―2025年1月、新たに夜間保育事業をスタートさせました。
松江市内で唯一の夜間預かり施設が閉園し、行き場のない利用者さんの受け皿になるべく始めました。主に働く保護者さんが利用されています。仕事以外にも休息など「一時保育の夜間版」としての使い方があることを周知し、子育てサポートを行っていきます。


―松江市内に3カ所ある学童保育を、新たに安来市でも始めます。
安来市で数十人の待機児童がいると聞いたことがきっかけです。同市内で独立した民間学童施設は初めての開設で、民間ならではの特性を生かし、大切な放課後を有意義に過ごせる時間、空間、経験を提供していきます。


―松江市の津田地区に、新たな複合施設が完成しました。
学童・夜間保育に加え、地域の方々も交流できるカフェを併設し、春にオープンさせます。一般向けにまずは昼の営業を始め、学童保育のお迎え時に、夕食用の総菜を購入したり、親子で食事したりできる場にもしたいと考えています。「食」を通した「家族の時間」づくりに貢献できる施設を目指します。


―25年度の方針をお聞かせください。
新たに展開する三つの事業を軌道に乗せ、充実させていきます。そして、地域の理解を得ながら、次の事業にもつなげていきたいと思っています。

この30年の間で世の中は大きく変化しました。身近な所では携帯電話のスマホ化やエネルギー関連でしょうか。そしてこの先の変化はこれまで以上な速さで様々な事が変化していきます。何が変わるのか想像の域を超えると思われますが、何事にも対応できる「対応力」と「人間力」を育み、これからの明るい人生を楽しんでいきましょう。

宮原孝司=島根県松江市出身(47歳)2018年に現職(代表取締役)に就任。 趣味:仕事。 個人的なニュース:様々な体験をし、それらを活かし利用者様へより深いサービス提供ができるようこれからも意欲的に活動し可能性を広げていきたいと考えております。