野外フェス「CLUTCH」を説明する澄川真ノ介さん=益田市あけぼの本町、ANGLEBANK SB SHOP
野外フェス「CLUTCH」を説明する澄川真ノ介さん=益田市あけぼの本町、ANGLEBANK SB SHOP

 益田市高津町の万葉公園で20日にある野外フェスを盛り上げようと市内の男性が奔走している。「田舎だから楽しいことがないと嘆く状況を何とかしたい」と始めたイベントは4回目を迎える。レゲエライブや石見神楽など多彩なステージで前回の2倍の3千人の集客を目指す。

 同市あけぼの本町でスケートボードショップと滑走場を運営する澄川真ノ介さん(37)が企画して2017年に始めた野外フェス「CLUTCH(クラッチ)」は、父親と2人でステージ音響の仕事も手掛けるなど技術と経験を生かして手作りで作り上げるステージだ。

 昨年は日程調整ができず開催を見送ったが、「もうやらないの」といった周囲の声がやる気を刺激し、2年ぶりの開催に向け昨年末から始動。知人のつてをたどり、PUSHIM、益田市出身のSpinna B-ILLのほか、益田を拠点に活動するJAM ROOKIEなど11組の出演が決まった。

 総事業費500万円のうち、100万円は助成金を受けるが、入場無料のため企業の協賛金が頼り。2月からほぼ1人でお願いに回っている。市内を中心に110社から約300万円が集まったが、飲食などの出店料を加えてもまだ足りない状態で、ぎりぎりまで協賛金集めに歩くという。

 石見神楽万雷やよさこいチームのステージ出演のほか、会場ではスケボーのレッスン会なども開く。澄川さんは「地域の祭りが減る中で、定番のイベントになるよう続けたい」と話す。問い合わせは澄川さん、電話090(4143)7168。

「CLUTCH」公式インスタグラムアカウント

 (吉田雅史)