雲南市と島根県奥出雲町にまたがる尾原ダム(さくらおろち湖)周辺を走る「さくらおろち湖トレイルランニングレース」が20日、同市木次町北原のボート競技施設を発着点に開かれ、県内外から参加した約410人が自然を満喫しながら健脚を競った。
両市町やNPO法人などでつくる実行委員会(糸原健二会長)が、ヤマタノオロチ神話や戦国武将・三沢氏の居城跡など地域資源とスポーツを組み合わせて地域活性化を図ろうと、2013年から開催している。
奥出雲町三沢の要害山(標高418・5メートル)を折り返すショート(17キロ)と、要害山登頂後に尾原ダム湖を1周するロング(30キロ)、初心者・家族向け(8キロ)の3部門で行われた。
参加者は急坂に苦戦しながらも、途中で奥出雲町産の干し柿やタケノコの煮しめなどでエネルギーを補給し、ゴールを目指した。初心者・家族向けで優勝した大田第二中学校2年の木島結生さん(13)は「自然の中で走る感覚は気持ちよかった」と話した。(景山達登)