今年に入り、よく目覚めで接する米国発のニュースに驚かされる。ご存じの一方的な関税の引き上げもその例だ。長い時間をかけて築いてきた政治・経済・社会の基盤を壊してしまうような危うさがある。

 特に懸念するのが米政府の「科学」への対応だ。

 例えば気候科学は、私たちが生きる地球の気候システムをコンピュー...