組み立て式サッカーボール「マイフットボールキット」
組み立て式サッカーボール「マイフットボールキット」

 園児の頃はサッカー選手になるのが夢だった同僚の娘は、小学3年になりバスケットボールに夢中らしい。ずっとバスケを続けていた知人の息子は、今春の中学進学を機にバレーボール転向を模索。「せっかく中学用バスケのボールを買ったのに」と知人はこぼしていたが、結局はバスケ部へ。自分で真剣に考え、やりたいことを選ぶのも成長の証しだ。

 ボールといえば、島根スサノオマジックが日本一を目指すバスケBリーグで公式球を提供するモルテン(広島市)からニュースリリースが届いた。同社が共同開発した組み立て式サッカーボールが、大阪・関西万博の日本政府館で展示されているという。

 「マイフットボールキット」という名のボールは、3種類計54個の部品を竹かごのように自分で組み合わせて作製。破損しても壊れた部分を取り換えれば元に戻る「循環型ものづくり」が日本らしいと評価された。

 開発の基本理念は「つくる・遊ぶ・なおす」という体験を子どもたちに提供すること。創造力を伸ばすとともに、たとえ途中で迷ったり失敗したりしても「やり直せばいい」という柔軟な発想が身に付きそうだ。

 きょうは「こどもの日」。家族で料理をつくるもよし。遊ぶもよし。子どもの将来について語るのもいいだろう。きょうの3面「論説」では、絵本『ぐりとぐら』の作者の思いについて紹介している。会話のきっかけにしてほしい。(健)