柴犬のルーツとなる石州犬「石号」が生まれた益田市で、関連する柴犬グッズが続々と登場している。愛犬家の観光客らがオリジナルのTシャツや犬用ジャーキーなどを手に取り、「柴犬のまち・益田」の発信とファンの増加に一役買っている。
萩・石見空港(益田市内田町)のターミナルビル売店で4月中旬、石号をモチーフにした空港オリジナルTシャツの販売が開始。同ビルの社員が、交流サイト(SNS)で影響力を持つ柴犬専門のイラストレーター、Maiさんにデザインを発注した。1着3300円で、売店とオンラインショップのみで扱う。
空港では月2回、午前の羽田便到着に合わせ、近隣の飼い主の協力を得て柴犬と触れ合えるお出迎えイベントを開催。同ビルの柴田洋社長(61)は「柴犬目当てに飛行機で訪れる人もいるようだ」と話し、売店では缶バッジやキーホルダーなどの関連グッズも人気だという。
石号記念館(益田市美都町板井川)に近い道の駅サンエイト美都(同町宇津川)は石号コーナーを開設。米焼酎やクッキー、犬用のシシ肉ジャーキーなど地元企業が企画、製造する20種以上の商品を並べる。3月には石号のイラストが入ったオリジナルタオルが新たに仲間入りした。
洗川洋二駅長(64)は「石号記念館を訪れ、来店したという外国人客もいた。関連商品を増やしていきたい」と話した。
(吉田雅史)