さまざまな品種のバラが咲き誇る庭園=出雲市斐川町神庭
さまざまな品種のバラが咲き誇る庭園=出雲市斐川町神庭

 バラ栽培の愛好家たちがそろって庭園を一般公開する「斐川バラのオープンガーデン」が17日、出雲市斐川町内8カ所で始まり、地域内外から訪れたファンが、咲き誇る初夏の花に見入っている。25日まで。

 愛好家でつくる実行委員会が、バラの魅力を伝え、斐川のにぎわいにもつなげようと毎年開く。10回目の今回は、個人宅6軒と1事業所、荘原コミュニティセンターで開放している。

 実行委員会代表の福島博さん(75)=出雲市斐川町神庭=は、真紅や白、オレンジ、ピンクなど204種366株のバラを栽培。自然美を大切にしたイギリス式の庭園を参考に、低木や地上の花々との調和を楽しめる立体バラ園で、来場者は胸いっぱいに香りを吸い込み、スマートフォンで写真に収めていた。

 同市内の長島輝子さん(69)は孫と一緒に初めて訪れ、「バラ園に癒やされ、日常のモヤモヤが消えた」とうれしそうだった。

 福島さんは、妻の喜ぶ顔が見たくて栽培に挑戦。2016年、町内に広い庭を持つ家が多いことに着目し、バラを切り口に荘原エリアを元気にしたいと「show バラ」をスローガンに輪を広げた。「他にも育てる人が増えるといい。これからも続けていきたい」と話した。

 公開時間は午前9時~午後5時。土日のみ公開する会場もある。(今井菜月)