中国電力俣野川発電所=鳥取県江府町俣野
中国電力俣野川発電所=鳥取県江府町俣野

 鳥取県江府町俣野の水力発電所、中国電力俣野川発電所で発生した事故で、黒坂署は19日、けが人は1人だったと発表した。当初は2人としていた。同署は業務上過失致傷などの疑いもあるとみている。

 同署によると、事故は17日午後1時半ごろ、4機ある発電機の4号機周辺で作業員約6人が点検作業前のミーティングをしていたところ、異音がし、その直後、爆発音とともに黒煙が吹き出たという。4号機の一部が破損し、衝撃で周囲のホワイトボードなどが飛散、近くにいた作業員がけがをしたとしている。

 事故は17日午後1時半ごろ、中電社員から「地下で機械が爆発し、煙が充満している」と119番があった。中電によると、同発電所は出力120万キロワットの西日本最大級。岡山県新庄村と江府町にある二つの池の落差500メートルを利用して発電する仕組みで、1986年に運転開始した。