コメ価格高騰の陰に隠れてかすみがちだったが、昨年から今年にかけて国の農業政策は大きな節目を迎えていた。農産物の価格には消費者は敏感に反応する。しかし、日本の食料自給率の低さや農産物の安定供給の課題については関心が高まらない状況もある。基盤となる国内農地の現状から課題を考えてみたい。

 昨年5月、「農政の憲法」とも呼ばれる「食料・農業・農村基本法」が改正され...