松江市西生馬町、松江工業高等専門学校でこのほど、弁理士の中井正樹さん(46)が知的財産権についての講義をした。4、5年生約200人が、卒業研究や技術開発で必要になる知財制度について学んだ。
中井さんは同市朝日町に事務所があり、講義で知的財産権について説明した。代表的な特許権について技術的アイデアを保護するものとし、お笑い芸人のコントで使用する小道具などでも特許が認められていることなどを紹介した。
3回ある講義の1回目で、3回目は出雲市長浜町、研電社の社長を講師として招き、地元の知財や技術開発について学ぶ。
主催した中国経済産業局知的財産室、石戸拓郎室長は「知的財産の基礎知識を学んで、地元でも知財を活用する企業があると知ってもらいたい。地域の知財人材育成につながってほしい」と期待した。
(石飛達哉)