子どもたちの教育と家庭環境について考える教育セミナーが5日、出雲市大津町であり、朝日小学生新聞・朝日中高生新聞教育チームの高橋宏輔さんが子どもや保護者に向け、入試で求められる力や、新聞を読む重要性を伝えた。
高橋さんは大学入試や大学入学共通テストで近年、問題文が長くなっていることや、新聞から出題されるケースがあることを指摘した。覚えることだけでなく、読み解く力が求められていることから、新聞が受験勉強に有効だとした。
また、文科省の調査で、子どもの学力と自宅にある本の量は比例するという結果を紹介した。子どもの身ぶりや言葉遣い、趣味や教養は家族の中で刻まれるという「文化資本」を紹介し「勉強しろ、というのは簡単。勉強しやすい環境をつくるのが大事」と呼びかけた。
小学校4年生の娘を持つ出雲市多伎町久村の公務員、柳楽弓子さん(50)は「文化資本の話が勉強になった。環境を整えることの重要性を感じた」と話した。
セミナーは山陰中央新報社と朝日新聞社、朝日学生新聞社が主催し、計85人が参加した。
(黒沢悠太)