くらしと経済(ヨコ)
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さまざまな種類の炭酸水のボトルが並ぶオーケー橋場店=東京都台東区
さまざまな種類の炭酸水のボトルが並ぶオーケー橋場店=東京都台東区
サントリー食品インターナショナルの「THE STRONG 天然水スパークリング」
サントリー食品インターナショナルの「THE STRONG 天然水スパークリング」
コカ・コーラシステムの「アイシー・スパーク fromカナダドライ」
コカ・コーラシステムの「アイシー・スパーク fromカナダドライ」
伊藤園の「無糖強炭酸水 Gets VITAMIN」
伊藤園の「無糖強炭酸水 Gets VITAMIN」
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さまざまな種類の炭酸水のボトルが並ぶオーケー橋場店=東京都台東区
サントリー食品インターナショナルの「THE STRONG 天然水スパークリング」
コカ・コーラシステムの「アイシー・スパーク fromカナダドライ」
伊藤園の「無糖強炭酸水 Gets VITAMIN」

 家で飲む無糖炭酸水の市場が伸びている。健康志向にマッチしているほか、爽快な飲み心地でストレス発散にもぴったり。ウイスキーなどを割ったり、そのまま飲んだり飲用シーンはさまざま。最近は二酸化炭素ガスを多く含ませるなど刺激を強めたタイプが人気だ。

 

 ▽まとめ買い

 東京都台東区のスーパー「オーケー橋場店」。飲料売り場には炭酸水のボトルが並ぶ。中でもよく売れているのが「強炭酸」タイプ。30~40代の働き盛り世代を中心に、24本入りなどのケースでまとめ買いする人が多いという。

 「新型コロナウイルス禍で外出を控える中で、炭酸水の爽快感でストレスを解消したいお客さまが多いようです。お酒を割る際も強炭酸の方が〝家飲み〟の満足感があるとの声を聞きます」と売り場担当者は話す。

 同社では飲料全体の売り上げは外出自粛の影響もあり前年割れだが、強刺激タイプの炭酸水は大きく伸びているという。

 

 ▽五  感

 飲料メーカーはより刺激を感じられる商品の開発に力を入れる。サントリー食品インターナショナルが6月発売した「THE STRONG 天然水スパークリング」は、刺激の強い飲み心地だけでなく「五感に刺さる強刺激」が売りだ。

 ペットボトルの肩の部分に氷の塊のような凸凹を施し、見た目も触った感じも刺激的。さらにキャップを開けたときに爽快さを感じる音が出るように工夫した。

 担当者は「炭酸飲料では難しいとされてきたボトルの加工を実現。さらに強い刺激を体感いただけます」と語る。510ミリリットル入りの希望小売価格108円。

 

 ▽冷却工程

 コカ・コーラシステムは5月、「アイシー・スパーク fromカナダドライ」を発売。水温が低いほど気体が溶け込みやすい性質に注目、製造の冷却工程を見直し炭酸を強くした。「在宅勤務中の気分転換や食事用などに幅広く利用されています」と担当者。500ミリリットル入り130円。

 伊藤園の「無糖強炭酸水 Get’s VITAMIN」は、強炭酸の刺激を楽しみながら6種類のビタミンを取ることができる。「毎日飲める健康的な炭酸水として若年層や女性に人気です」(担当者)。500ミリリットル入り118円。