折った厚紙を高く積み上げる生徒たち=益田市有明町、島根県芸術文化センター・グラントワ
折った厚紙を高く積み上げる生徒たち=益田市有明町、島根県芸術文化センター・グラントワ

 高校生が小中学生に科学の楽しさを伝える「益田さいえんすたうん」が11日、益田市であり、児童生徒が高校生から手ほどきを受けて工作やゲームに挑戦し、科学の面白さに触れた。

 文部科学省が指定するスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の益田高校が主催し、生徒がイベントを運営した。益田翔陽高校も体験ブースを設けた。

 市内の小中学生約450人が参加し、高校生に教わりながら風車やブーメランの紙工作などを楽しんだ。

 A3サイズの工作用紙を好きな形に折り曲げ、高く積み上げるゲームは中学生と高校生が挑戦した。10枚の紙を有効に使い、いかに安定させるかに頭をひねりながら高さを競った。益田高1年の石川大和さん(16)は「フックを作り固定させて積み上げた。ものづくりの考える楽しさを小中学生に知ってほしい」と話した。

 12日は高校、大学、企業の研究発表や、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所の生田ちさと准教授を招いた講演会がある。(吉田雅史)