会場に並ぶフウランを眺める来場者=出雲市多伎町口田儀、多伎文化伝習館
会場に並ぶフウランを眺める来場者=出雲市多伎町口田儀、多伎文化伝習館

 出雲市多伎町口田儀の多伎文化伝習館で、夏場に開花するラン科フウランの観賞会が開かれ、愛好家が丹精込めて育てたかわいらしい花が来場者を楽しませている。13日まで。入場無料。

 出雲、大田両市の愛好家8人でつくる多伎町風ランの会が毎年開催し、17回目になる。同町内に自生する花を株分けして育てた鉢植えのほか、園芸品種として改良された「富貴殿(ふうきでん)」や「春及殿(しゅんきゅうでん)」などの苗を石や炭、流木に着生させた作品が並ぶ。

 来場者は白やピンク、黄色といったさまざまな色や形の異なる花を見て楽しんでいた。

 品川修司会長(78)は「午後3時ごろになると香りが会場に広がる。香りも合わせて楽しんでもらいたい」と話した。

 午前10時~午後5時。13日は午後4時まで。(黒沢悠太)