おいしさ工房ふるかわが設置した焼き芋の自販機=出雲市姫原4丁目
おいしさ工房ふるかわが設置した焼き芋の自販機=出雲市姫原4丁目

 仕出しや弁当製造の「おいしさ工房ふるかわ」(出雲市姫原4丁目)の店先に、焼き芋の自動販売機が登場した。農業と福祉の「農福連携」に取り組む宮崎県の企業が全国展開する事業で、島根県内での設置は初めて。売り上げの一部が障害者の収入となる。

 農福産業(宮崎県日向市)が就農による障害者の雇用創出と所得向上を目的に、全国で約40台を展開。おいしさ工房ふるかわの古川雅巳社長が取り組みに賛同し、自販機を設置した。農福産業を通じ、宮崎県内の障害者就労支援事業所が栽培から加工まで手掛ける「紅はるか」の焼き芋を買い取る。

 アルミ缶入りで温冷の2種類あり、価格はレギュラーサイズ500円、ハーフ400円。

 古川社長は「ただ物を売るだけではなく、福祉とつながっている。障害者支援の一つの起爆剤になればいい」と話した。 (金津智也)