国と地方の関係を「上下」から「対等」に変えた地方分権一括法の成立から20年余り。国会議員から知事に、知事から国会議員に転じるケースも目立ち、新たな関係の構築が進む。ただ、新型コロナウイルス対応を巡って政府と自治体の摩擦が表面化するなど、依然として課題も残る。現在の国と地方の在り方をどう見るか。知事と国会議員の両方を知る経験者に聞いた。
達増 拓也 岩手県知事
実行するのは地方 痛感
―国と地方の新型コロナウイルス対策をどう見ているか。
「各知事は、地域の状況に応じ、最低限の対策にとどまらずもう一歩踏み込むなどうまくやっている。一...