使い古した筆を炎にくべる参加者=浜田市蛭子町、神並山天満宮
使い古した筆を炎にくべる参加者=浜田市蛭子町、神並山天満宮

 使い古した筆や鉛筆を火にくべて感謝する筆供養が25日、浜田市蛭子町の神並山天満宮であり、市内の小中学生ら約20人が愛用した筆を持ち寄り、書の上達を願った。

 筆供養は地元住民らでつくる実行委員会が毎年開き、28回目。拝殿横にあり、学問の神様・菅原道真の子孫が建立したと伝わる筆塚での神事の後、供養した。出席者は書き古した半紙で燃える炎に、筆や鉛筆を次々と入れて静かに手を合わせた。

 筆供養に合わせ、拝殿内では未就学児から中学生が応募した筆塚書道展の優秀作品77点が展示され、特別賞5点の表彰式もあった。

 「石見神楽」の書で大賞に選ばれた浜田第二中学校3年の吉本七星(ななせ)さん(15)は「絶対に賞を取るとの気持ちで書いた。大賞に選ばれてうれしい」と話した。

(中村成美)