川岡浩之署長(左)から県警本部長感謝状を受ける河場かね子さん=安来市今津町、安来署
川岡浩之署長(左)から県警本部長感謝状を受ける河場かね子さん=安来市今津町、安来署

 安来市伯太町母里地区で約半世紀にわたり、小学生たちの交通街頭指導を続けている同町母里の飲食店経営、河場かね子さん(76)がこのほど、島根県警から感謝状を受けた。平日午前7時半から約30分間、地区内の交差点に立ち、母里小学校児童の登校を見守る。「交通安全の啓発活動は終わりがない。しっかり続けたい」と笑顔で話した。

 駐在所員に声をかけられたのがきっかけで1979年に交通指導員の委嘱を受けた。地区内の通学路で児童の登校を見守り続け「親子2代にわたり見守ったケースもある」という。

 2005年度から安来地域交通安全活動推進委員を務め、11年度からは市内の8人でつくる同推進委員協議会の会長も務める。地域住民への交通安全教育や広報啓発活動に取り組む。

 1992年から2024年まで母里小児童を対象に自転車の乗り方指導をした。教本を基にサポートし、交通安全子供自転車競技会の県大会で母里小を11度の優勝に導いた。

 安来署で県警本部長感謝状の伝達を受け「子どもが一人も事故に遭わないように、ますます交通安全活動を頑張ろうという気持ちになった」と気を引き締めた。

 (中山竜一)