出雲市の河南中学校の生徒が、東日本大震災の被災地・岩手県宮古市の河南中学校との交流で、出雲市西新町2丁目のしまね花の郷に植えたヒマワリが見頃を迎えている。昨年咲いたヒマワリの種で育てたもので、盆ごろまで楽しめそう。
2011年の震災後、宮古市にも同名の河南中があると知った出雲市の当時の河南中生徒が、元気づけようと手紙やオリジナルソングを贈ったことから交流が始まった。
21年に、宮古から復興のシンボルとして育てたヒマワリの種が出雲に届いたのを契機に毎年、生徒が学校で苗まで育て花の郷に植えている。今年も6月末に80本を植えた。
8日は出雲の河南中の生徒会3人が花の郷を訪れ、花壇の草取りや水やりをした。3年で生徒会副会長の竹内成美さん(14)は「きれいに咲いて良かった。多くの人に見てもらうことで震災を忘れずにいてほしい」と話した。(黒沢悠太)